2話

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お父さんの顔を直接見た。 冷たかった。 改めて、お父さん死んだ、と 思い知らされた。 でもなぜか泣かなかった。 ――なんで? そして お坊さんの長い長い 声が響き渡る。 私の友達が何人か 出たり入ったりしていた。 私はただずっと俯いていた。 涙を少しずつ、少しずつ 落としていった。 心臓が痛かった。 握り潰されるかと思った。
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