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フッフッフッフ、フが四つ。
教えによればこの方法なら容疑者が女性の場合ほぼ確実に白状するとか。
さあ、どうだ!
「…なんだ、脱げばいいんですね!どんな儀式か知りませんけど分かりました。」
そう言うと、彼女は服を指でつついた。
そう、つついただけだ。
だがその行為だけで、彼女の衣服は一瞬にして消えてしまった。
次に目に飛び込んできたのはさっきの黒いワンピースごしでも分かった、丁度良いぐらいの胸。くびれのある腰。女性特有のボディラインの直線美。
「女性の裸体は誕生を司る神聖な儀式によく使われますからね。」
あ、ダメだ。
女体など見たことのない男がこんなこと言うんじゃなかった。
ああ…、なんか頭がクラクラする。体温が上がってく。
もう…だめだ……
◇ ◇ ◇
「ん…。なんだ、もう朝か。」
時計を見るといつもと同じ起床時間。
腹へった…。
僕はいつものように起き上がり、朝ご飯を作ろうと台所に行こうとして気づいた。
「あれ、昨日布団なしで寝てたのか…。でもなんで…」
そこまで考えたところで思い出した。そして自分の顔が真っ赤に染まっていくのを感じた。
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