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「おい、お前。」
「は、はひッ!」
なんかコイツビビってないか?
あ、それもそうか。僕さっきコイツに怒鳴ったんだった。
まあいい。その方が尋問はしやすい。まだ始めて一年の職業技がこんなところで役立つとは!
「今からいくつか質問をする。正直に答えろ。」
「…あい。」
なんかビビってるどころか涙ぐんでないか。まるで僕が女の子に恐喝してるみたいじゃないか!?
いやそんなことはどうでもいいんだ。
今は尋問だ、尋問!
「まず、お前は何者だ?」
「…フレアノワール家第73代目魔女マリカです。グス…」
うわ、完全に泣かしたわ。僕生まれて始めて女の子を泣かしたわ…。
絶対母さんに怒られるわ…。
っじゃなくて、ナニ?魔女?フレアノワール家?
痛いわ、痛すぎるわ!
「中二病か!!」
「ひぃッ!」
思わず声に出てしまった。ていうかまた怖がらせてるよな僕。
「あ、あの中二病とは…その…。」
「何だ?質問してるのはこっちだぞ。」
「その…ち、中二病って魔法とかをゴッコ遊びする人のことですよね。」
「そうだよ。」
「じ、じゃあ私違いますぅ!」
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