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オイオイオイオイ!また何言い出すんだこのコスプレ中二少女は!?
いや、待てよ。
ここで追い詰めればより尋問で吐かせやすいじゃないか!
発想が悪役じみてきた気はするけど大丈夫だ、問題ない。
「ほう、君は自分は魔女で中二病じゃないと主張するんだな。」
「はい、そうですぅ!やっと分かってくれましたか。」
「じゃ、証拠を見せろ。」
コレでとどめだ!
どうだ、言い返せまいッ!
「分かりましたッ!お安い御用ですぅ!」
神龍みたいな答え方だな。
まあどんな手品だろうが、すぐに見抜いてやるがな!
「どんな魔法にします?現象魔法が一番やりやすいですけど。」
「じゃあそれで頼む。」
にじみ出るニヤニヤを必死にこらえながら、僕は彼女を見た。
「じゃあ行きますよ。
ア メク フィア ドラコ!」
彼女が呪文を唱えた直後、僕は目を疑った。
ありのまま起こったことを話せば、彼女は指の先から火の龍を出現させたのだ!
何を言ってるのか分からないと思うが、僕も何が起こったのか分からない…。
手品とかマジックとかそんなものじゃない…。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わっているようだった。
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