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―――あ、マズい。
こんな少女がやるのだから大した手品じゃないと踏んでたが…。
全くタネが分からないじゃないか!?
そんな…、バラエティーの手品ショーなんかは一目でどんなタネも理解してしまうのに!
なぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだ!
…待て。今思えば僕が心を動かされてるじゃないか!?
これじゃさっきと立場が逆だ!
心を無にしろ…。鏡花水月だ。
「そうか、分かったぞ!」
「そうですか、やっとあなたにも魔法が…「ホログラムだ!!」
「へ?」
よぉし、これで僕のターンだ。ていうかこれからずっと僕のターンだッ!
「考えてみれば簡単だ。原始的にあり得ないなら科学技術を想定するべきだった。」
「なんですか、その『ほろぐりゃむ』って」
あ、噛んでる(笑)
さてはタネがバレて動揺してるな?
ここからは上司から教わった対女性奥義でトドメだッ!
「ホログラム。光によって立体的な映像を作り出す技術。今やこの科学文明の通信手段として活用されている。」
「え、えーとぉ…」
「ということは、君は立体映写機を隠し持っているということになる。」
「はぁ…」
「その身の潔白を示したければ、服を脱ぐことだな!」
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