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「おそらく……誰かにここに連れて来られたのは間違いない。そして、外部との連絡を絶つ為に全員の携帯電話を奪った。」
汐莉が震えた声で言う。
「誘拐……されたのかな?」
結芽が大声で反応する。
「えーっ!!結芽の家は金持ちじゃないから、誘拐しても身代金なんて払えないよ!!払えなきゃ殺されるんでしょ誘拐って!!」
「大丈夫だ。結芽ちゃんは俺が守る!!」
タムジュンの言葉には誰も反応しなかった。
「誘拐と断定は出来ないが、僕たちは何らかの事件に巻き込まれている可能性が高い……。」
教授の言葉にみんな黙り込んでしまった。
なんでこんなことに……。
必死に昨日の記憶を辿るが、まるで切り取られたかのように思い出せない。
でも……なんか大事な事を忘れているような……。
今ここにいるのは俺を含めて5人。
……。
…………あっ!!
昨日集まったのは6人!!
まだ声を聞いてないのは……。
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