遭遇

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結芽は少しの間、ドアノブをガチャガチャしていたが、諦めてみんなの所に戻り、しょんぼりしながら言った。 「鍵掛かってるみたい……」 それに対し、教授がまくし立てた。 「まったく!もしドアノブに罠でもあったらどうする!暗闇に閉じ込められ、急に明るくなり、ドアがあったら人は真っ先に開けに行くだろう。それを狙って罠を仕掛けていたとしたら?キミは死んでいたかも知れないんだぞ!」 「ゴメン……結芽、早くこんな所から出たかったから……。」 結芽はうつむきボソボソと教授に謝った。 「出たいのはみんな同じさ。でも、勝手な行動はしないでくれ。何かあってからでは遅いからね。」 教授が結芽をなだめるように言った。 ふとタムジュンを見ると、腕組をし「うん、うん」と頷いていた。 なんでそんなに上からな態度なんだ……。 お前は何も言ってないし、何もしてないだろう……。 そんなことよりも……。 「これからどうしようか?みんなで体当たりしたところで、壊れるようなドアには見えないし……。あとは気になる物といえば、部屋の真ん中にある黒いバックだけど、調べたほうがいいだろうか?」 俺はみんなに意見を求めた。
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