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「僕達の人数は5人、拳銃の数も5丁。まるで僕らの為に用意したようじゃないか。急に明かりがついたり、武器が用意してあったり都合の良い展開だね」
教授の言う通りだ。
俺達の様子を見て楽しんでるんじゃないか?
思わず部屋のあちこちを見回すが、カメラのようなものは無い。
「ねぇ……拳銃ならドアの鍵を壊せないかな?」
「さすがしーちゃん!ねえ、誰でもいいからバーンっと撃っちゃてよ!」
汐莉の言葉に結芽が同調する。
いきなり撃てって言われても……。
拳銃なんて撃ったことないしな……。
「よし!俺に任せ――」
「キミはやめてくれないか。銃弾が何故かこっちに飛んできそうだ」
教授はタムジュンの言葉を遮った。
タムジュンはホントに信用無いな……。
となると俺か教授か……。
俺が教授をチラッと見ると、教授はサッと目をそらせた。
……。
コイツ……。
「分かった。俺が撃つよ。ドアノブを撃てばいいんだろ?」
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