24人が本棚に入れています
本棚に追加
『メールでは詳しくは話せない。
M.Dのことは実際に会ったときに教える。
興味があるなら人数を6人揃えてくること。
ただし、それなりのリスクを覚悟してくること。
お金などは必要ない。
重要なのは私の好奇心を満たしてくれるかどうかだ。』
秘密にされればされるほど、気になっていった。
俺はその話に乗ろうと決めたんだ。
そして残る5人、岳や汐莉たちにこの話をした。
反対されるかと思ったが、みんなあっさり了解した。
みんな隠してはいるが、この現実に不満を持っているってことだろう。
じゃなきゃこんな胡散臭い話信じない。
俺はコメントしてきた相手に、その話に乗ることを伝えた。
すると相手は場所と日時を指定してきた。
その日が、一昨日の土曜日だ。
駅前で待ち合わせをし、指定する場所に向かった。
でも俺はM.Dを使わなかった。
直前になって逃げたから……。
結局、俺は散々文句を言ってきた現実を捨てることが怖かったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!