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「痛……ったいでしょ!!!このバカ!!!」
このヒステリックな声は白崎結芽(シロサキユメ)か!?
結芽も高校の同級生の女子だ。
美人だが、ワガママでヒステリック。
タムジュンに猛アピールされているが、結芽はタムジュンが嫌いなのか、いつも痛烈な言葉を浴びせている。
でもタムジュンはドMなのかもっと怒鳴って欲しいらしい。
いや、むしろ踏んで欲しいらしい。
……バカかコイツは。
「結芽ちゃん!?ゴメン!!まさかそんな所にいるとは思わなくて……」
タムジュンは結芽に必死に謝っている。
「さっきの音で目が覚めたんだけど、真っ暗で何も見えないし、怖くてうずくまってたら、みんなの声がして……。でも、すぐ近くからアンタの声がするから、黙ってたのよ!」
「なんで俺の声が近くから聞こえるからって黙る必要がある訳?」
確かに……。
みんながいるって分かった時点で叫ぶなりすれば良かったのに。
「こんな暗闇で結芽が近くにいるって分かったらアンタ何するか分かんないでしょ!」
なるほど……ね。
タムジュンと結芽はギャアギャアと二人で言い合っている。
いつものことだし放っておこう。
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