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駐車場へ行くと龍一が「どうぞ」と助手席のドアを開けてくれた。
「凄い車ですね…左ハンドルの車って初めてです…高いんですよね…この車…」と私は助手席に座った。
「2千万円ぐらいです。」
「2千万円ですかァ!…もしかしてヤクザさんじゃないですよね…」
「ヤクザだったら、どうします…」
「降ろしてください!私をレイプして愛人にする気ですかァ!…」
「君、凄い妄想しますね。面白い人だ。」
「ヤクザさんじゃないんですかァ…」
「カタギです。坂本龍一といいます。」
「私は長沢夏美です…じゃ社長さんですかァ?」
「まァ、そんなところです。」
これが私と坂本龍一の出会いだった。
そして運命は変わって行った。
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