どうしようもない恋

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「名倉悠馬、お前俺たちの間でなんて言われているかわかるか?ノミの心臓持ち、だ」  ぐっ、とのどの奥で音がした。  軽くバカにした調子で悪友の杉山隆はため息をついた。 「まったく、あれほど恋なんてしない、わからないといっていたお前がここまで彼女に入れ込むとは。人のコトバとはあてにならないものだとよくわかる」 「……うるせぇ」 「悠馬クンぞっこんラヴだもんねぇ、みどりちゃんに。この間なんてさ、みどりちゃんの後ろ姿見てたら授業遅刻したんだって!どんだけーって感じだよ、もう」    
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