プロローグ

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空「ただいま」 鍵を開けて中に入る しかし、俺の返事に返される言葉はない 当たり前だ。俺は一人暮らしなんだからな 両親はいない。死んだって訳でもない 俺が物心ついたときには、もういなかったのだ どうやら、俺は施設の前に捨てられていたらしい 俺はその施設で中学まで過ごした そして、高校入学と同時に施設を出て、一人暮らしを始めた 高校からはバイトをすることができる 今日使った金も、全部給料だ ………使いすぎたことに後悔はしていない さて、俺の身の上話もこんなところか 小さなちゃぶ台の上に今日取ってきた景品を置くと、俺は買った弁当を温めにキッチンへ ハンバーグ弁当。旨そうだったしな チン 温めが終わったので、弁当を取り出す さぁ、食べようか。そう思っていた時だった 空「っ!!??…………ガハァッ………!!??」 な、何だ!?い、息が…………!? む、胸がく、苦し………い………… 急に胸に走った激痛。その痛みは、尋常ではない 空「ク………ソ…………!グゥ!?」 その瞬間、俺の………前橋空の人生は突如として幕を下ろしたのだった
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