36人が本棚に入れています
本棚に追加
「料理長は…宗太郎くんにお願いしようと思うの。」
その言葉を聞いて、私の横で宗太郎が大きく頷いた。
「俺でよければ、この店のために一生懸命がんばります。」
料理長は私じゃなくて宗太郎。
どこかにあった期待を裏切られた気持ちと、やっぱりかという納得で複雑な気持ちになった。
「ありがとう宗太郎くん。それから美春ちゃん。」
「は、はい。」
「これからも宗太郎くんをサポートしてあげてくれる?私、美春ちゃんには期待してるのよ。」
「はい…。もちろんです。」
「じゃあ、詳しいことはまた後日。2人とも頑張ってね。」
そう言ってオーナーは帰っていった。
最初のコメントを投稿しよう!