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『ギイッ』 酒場のドアがそんな音をたててあく。 酒場の客が一斉にドアを見る。
そこには、一人の青年が立っていた。 その青年がカウンターへ行き、マスターを呼ぶ。
「おや、みかけん顔だな・・・なまえは?」
そうマスターに言われ、青年は、「聖 秋介」と言った。 秋介は、カウンターに座ると、マスターに、何か金がいい仕事が無いか尋ねる。
「そうだな・・・その前に飲み物は?いらないか?」
「ミルクかコーヒーをくれ。」
マスターに聞かれ、秋介が答えると、近くにいたゴツイ男が大笑いした。
「ガハハハハッみんな聞いたか?ミルクかコーヒーだってよ!!ここはお子ちゃまが来るところじゃないんだ、さっさと出ていきな!!」
それを聞いても無視して、飲み物が来るのを待つ。 そのゴツイ男ばムッとして続けた。
「おい、聞いてのか?小僧!!お子ちゃまは、お家に帰ってママのミルクでも啜ってな。」
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