プロローグ/1

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♪JOOOOOOOOOッ! 「ん、電話だ」 「秋さんから?」 画面を見ると、紫堂秋の文字。 「うん、(ピッ)はい、もしもし」 「(準備出来たから学校に来てくれ、二人でな)」 「え、準備?」 少し嫌な予感がしたから聞き返す、しかし秋さんは苛立ちながら 「(いいから来い、早く)」 「わかりましたよー…それじゃ(ピッ)学校に来いってさ」 財布と携帯だけ持って靴を履く、葵は頭に?マークを出しながらも素直にいう事を聞いてくれた。 「何を企んでいるんだか…」 「昔から秋さんは悪戯好きだったもんね」 いつの間にか優しい口調になっている事にも気づかずに、二人で学校に向かう。 「なぁにこれぇ…」 「来る間の違和感の大きさは、半端なかっただろう」 そりゃ、街が自分の家と学校以外なくなってたらなぁ…。 「今から俺たちは別世界に旅立つ、この世界を修復するために」 「あのー、話がよめないんですが…?」 俺の気持ちを葵が代弁してくれる。いや、この状況になったら誰でも思うだろうけど。 「世界やばい 修復必要 俺たち選ばれた …他世界でハーレムひゃっほう」 最後の一行いらないな、絶対。 「というわけで、残りの説明はあっちの世界でするとして」 「この世界はどうなるんです?」 「眠るの、世界ごとね」 眠る…コールドスリープのようなものなんだろうか。 「修復ってどうするんです?」 「まぁ…そうだな、この世界から足りなくなったものを集めることだな」 「足りなくなったものって?」 「世界を構成するもの、例えば…愛とかな」 「うわー、なんで物質じゃないものなんだ…」 愛をどうしろっていうんだ。 「時間は無限にあるしな、死なない限りは」 「修復世界では眠っている世界の時間は進まないのよ、都合の良い世界よね~」 「言ってやるなよ…」 秋さんと美子さんは昔から仲が良い、たまにうらましい位に。
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