これは夢?

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私は思い切って言った 「あの、なぜ私を誘ったんですか?話って何ですか?」 「あっ、そうだよね。 もう一度君に会いたくて、あそこで待ってたんだ」 「私に?」 「聞きたいことがあってね」 「聞きたいこと?」 「あの時言ったことはホント?」 「言ったことって?ファンってことですか?」 「そう。」 「もちろんホントです。ずっと好きでした」 「よかった。他のみんなはその時だけの人多いからさ。有名人がいるから握手してもらったらいいやみたいなさ」 「私は違います」 と精一杯答えた 「ありがとう」 「いえ、私の方こそありがとうございます」 葉山さんは話してる間ずっと笑顔だった でも急に真剣な顔になり 「じゃあ俺が君と付き合いたいって言ったら、付き合ってくれる?」 「はいっ?えっ!つきあう?!」 「そうだよ」 葉山さんの顔を見つめながら、私の頭の中は混乱していた でもすぐに「はい」と答えてた自分がいた だって憧れの人に付き合いたいなんて言われたら断る理由なんてないから すると、一瞬葉山さんは驚いた顔をしたけど、 「ありがとう」 と言って笑顔をくれた 「でも葉山さん、本気ですか?わ、わたしでいいんですか?」 「本気だよ。君がいいんだ」 「ほんとならうれしいんですが…。私なぜ葉山さんが独身なのが不思議でしょうがないんです」 「遊んでたからね」 「そうですよね、葉山さんなら素敵な人がたくさん寄ってきますよね」 「それはわからないけど、結婚を真剣に考えてなかったし、恋愛も真剣にしなかったからね」 「そうなんですか」 「でも真剣に恋愛したくなったんだ、君と」 「どうして私なんですか?」 葉山さんは少し間をおくと 「ほんとのこと言うと、ある占い師がこの前君と会った時のことを当てて、その時の子が運命の人かもしれないって言うからさ」 「…。」 私はただ葉山さんの話を聞いていた 「俺も年だし、真剣に恋愛するいいきっかけじゃないかと思ったんだ」 「…。」 「ほんとに急だし、返事はすぐじゃなくていいから…。でも俺は本気だから答えが出たら連絡してほしいんだ。これ、連絡先。」 「はい、わかりました」 私は葉山さんから連絡先のメモを受け取った メモを見つめていると、 「あっ、そう言えば何も頼んでなかったね」 「ほんとだ」 と二人で顔を見合わせて笑った それは少しの間だったけど、一緒に笑った時私の中で何かがはじけた気がした
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