0人が本棚に入れています
本棚に追加
涼しい風が僕のひげを揺らした。
ゆっくり、恐る恐る目を開くと
ユラ君の心配そうな顔がそこにあった。
「余程ショックだったのかい?倒れちゃったからビックリしたよ」
ユラ君は倒れた僕を木陰に運んでくれたらしい。
「うん。もう大丈夫…」
僕はふらふらしながらも、今日はもうお話しする元気がなくなったから帰ることにした。
とぼとぼ歩いて家に帰ると、部屋からお母さんと優太の笑い声が聞こえた。
「良いな…」
僕は本当のお母さんに会ってみたくなった。
最初のコメントを投稿しよう!