僕のお母さん

5/16
前へ
/16ページ
次へ
涼しい風が僕のひげを揺らした。 ゆっくり、恐る恐る目を開くと ユラ君の心配そうな顔がそこにあった。 「余程ショックだったのかい?倒れちゃったからビックリしたよ」 ユラ君は倒れた僕を木陰に運んでくれたらしい。 「うん。もう大丈夫…」 僕はふらふらしながらも、今日はもうお話しする元気がなくなったから帰ることにした。 とぼとぼ歩いて家に帰ると、部屋からお母さんと優太の笑い声が聞こえた。 「良いな…」 僕は本当のお母さんに会ってみたくなった。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加