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次の日、僕は朝早くに家を出る準備をした。
だけど早過ぎたせいかお庭の窓はしまっている。
朝食の準備をしているお母さんはちょっと怖いけど、僕は勇気を出してお願いしてみることにした。
「にゃー(お母さん、窓を開けて)」
足元をうろうろしてお願いするも「ちょ、ちょっとコロ汰!じゃまよ」と怒られる。
だけどここで諦めたら、一生本当のお母さんに会えない気がした。
だから今度はジャンプしてまな板の上にあがった。
「コロ汰!!危ないでしょ!!」
包丁を持ったお母さんは怒って「遊びに行ってらっしゃい」と窓を開けにいってくれた。
ありがとうお母さん!
そしてさようなら…。
僕はひと鳴きして家を後にした。
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