僕のお母さん

7/16
前へ
/16ページ
次へ
次の日、僕は朝早くに家を出る準備をした。 だけど早過ぎたせいかお庭の窓はしまっている。 朝食の準備をしているお母さんはちょっと怖いけど、僕は勇気を出してお願いしてみることにした。 「にゃー(お母さん、窓を開けて)」 足元をうろうろしてお願いするも「ちょ、ちょっとコロ汰!じゃまよ」と怒られる。 だけどここで諦めたら、一生本当のお母さんに会えない気がした。 だから今度はジャンプしてまな板の上にあがった。 「コロ汰!!危ないでしょ!!」 包丁を持ったお母さんは怒って「遊びに行ってらっしゃい」と窓を開けにいってくれた。 ありがとうお母さん! そしてさようなら…。 僕はひと鳴きして家を後にした。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加