序章 終わりの始まり・ラグナロクの朝
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俺の名前は天蓋 冥次(てんがいめいじ)。普通の高校生だ。普通の高校生だから、寝坊だってする。今朝は静かだったから……小鳥達が、起こしてくれなかったから。 俺は目覚ましを使わない。いや……小鳥の囀りが、俺の目覚ましだ。 俺は「遅刻しない」ということを諦めると、冷蔵庫からミネラル・ウォーターを取り出し、ワイングラスに注いだ。
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