心に傷を持つ少年

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病院内、廊下・・・ 「・・・」 「お、おい。君」 「刑事さん。すいませんが、一人にしてくれませんか?」 「・・・わかった・・・」 刑事さんはそう言うと俺から離れ、廊下の角で消えていった。 「ッ!?ヴォエッ!?」 次の瞬間、聖也は吐き気を催し、廊下の備え付けのベンチで蹲(うずくま)る。 「ゲホッ!!ゲホッ!!ッ~~~!!!うっ・・・うぅ・・・」 聖也は涙を流し始める。 「うっ・・・父さん・・・母さん・・・明・・・」 涙を流しながら、死んだ家族のことを呟いていた・・・ ・・・この日、俺は・・・家族を失った・・・
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