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朝の温かい日の光が鳴海市に降り注ぐ。
ガチャッ!!
「行ってきまーす!!」
そんな日の光を受けながら俺、長崎聖也は元気一杯に家から出ていく。
「あぁ!!待ちなさい!!聖也君!!」
が、すぐさま俺は呼び止められてしまった。
「なんだよ?黒嶋さん。」
「これ。弁当。忘れてってるぞ。」
「あ。すいません。」
「それと、毎回言ってることだが、バイクで学校に行くんならせめて、スピードの出し過ぎとか気を付けろよ。」
「わかってますよ。刑事である黒嶋さんには迷惑をかけないようにしますって。」
ブォォォンッ!!
聖也は笑顔でそう言うとバイクに跨り、そのまま自分が通っている高校に向かって走っていった。
「たくっ本当にわかってるんだか・・・あいつは・・・」
バイクで走り去っていく聖也に、鳴海警察署警部補、黒嶋健治はため息を吐きながらそう言った・・・
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