プロローグ

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------------------------------------------------- 「美空ー!もう行くぞー!」 「待ってーーー!」 あーもう、髪形ぐちゃぐちゃだぁ。 初日から寝坊とかもう最悪…(泣) 制服、これで大丈夫かな? 「みーくーー!」 「今行くからー!」 慌ててスクバと旅行カバンを持って、車まで全力疾走。 朝から疲れたー。 「なんで初日に寝坊してんだよ!?」 出た、お兄ちゃんの説教。 お母さんのより面倒なんだよね。 ユウ君のこと考えてたとか恥ずかしくて言えるわけないし…。 そもそも5時起きとか早すぎるよ! 「美空ちゃん?何が面倒なのかな? 全部出ちゃってるけど。」 「うそっ!ごめんなさい!」 「もう、美空も海斗も早く乗って?」 「「はーい。」」 車の中で朝ごはん。 学校までは車で2時間かかる。 しばらくお母さんのご飯食べれないのかぁ。 次、家に帰ってこれるのは夏休みの間の1週間ほど。 なんか寂しくなってきたーーーーー。 「おい。なに落ち込んでんだよ?」 「別に、落ち込んでないもん。」 「そんなにお兄ちゃんに会えなくなるのが寂しいか(笑)。」 と、頭もよしよし撫でてくる…。 わたしのこと絶対子供扱いしてる! 「お兄ちゃんに会えなくても全っ然、寂しくないよーだ!お兄ちゃんの方が可愛い妹がいなくなって寂しいんでしょ?(笑)」 「なに!?そもそも可愛い妹なんてどこにいるんだよ?」 「ここにいるじゃん!」 「朝からうるさい!」 「「ごめんなさい。」」 お兄ちゃんのせいでお父さんに怒られたじゃん! と、隣を見るとお兄ちゃんも同じようにわたしを見てきた。
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