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春の風は暖かく
沢山の葉っぱが優しく
僕の体を包んでくれた
夏の風は暑すぎて
沢山の実をつけたけれど
ほとんど腐って食べて貰えず
秋の風は強すぎて
綺麗に染まった葉っぱも
全て落ちてしまい
冬の風は寒すぎて
僕の体は削り取られ
寒さで凍り付いてしまった
全てを失った
自信も希望も何もかも
だけどそんな僕の事を
まだ君は信じてくれるんだね
空っぽな僕の心を
優しく君は温めてくれるんだね
とっても嬉しいけれど
ごめんね、今の僕には
まだ君に何もしてやれない
もう少しだけ待っていてね
春になれば、きっとまた僕は
沢山の葉っぱを付けてみせるから
そしたら今度は僕が
君の事を優しく優しく
温めてあげるから・・・。
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