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私はずっと眺めていた
ゆらゆら揺れる湖の水面
そこは私の思い出を映し出す
子供の頃に家族と行った遊園地
学生時代の友達との毎日
初めて恋したあなたとのデート
そして結婚して家族になり
子供達と一緒に幸せだった日々
だけど記憶は全て切り取られ
その水鏡を見ている時しか
思い出すことは出来ない
ずっと覚えていたかったけれど
私はずっと眺めていた
ゆらゆら揺れる湖の水面
そこは私の希望を映し出す
今でもあなたと一緒にいて
2人で歩いた雨上がりの空には
綺麗な大きな虹が広がり
その虹をあなたと手を繋いで
いつまでもずっと見ていた
だけどもうあなたはいないし
ここには虹なんてなくて
見える景色はいつも同じで
ベッドの窓から見下ろす駐車場
湖の水面に映る景色は
ただ正反対に映るだけで
同じ景色のはずなのに
どうして今私が見ている
現実の世界とはまるで違うの?
ここには湖なんてないのに
私は何を見ているのだろう?
私が見ているのは夢の世界
夢の中でいつも私は眺めていた
ゆらゆら揺れる湖の水面
間違えなく水鏡は同じ景色を
ずっと映し出していた
夢の中では私の記憶は確かで
私のとなりにあなたもいて
空には綺麗な虹が出ていたんだ…
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