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普通の人ならば、寝ているであろう深夜4時。普通でない僕達は、今尚減らない書類を恨めしく睨みながら、ひたすらにパソコンを叩いている。
その表情、雰囲気は暗く唯一明るいのは蛍光灯ぐらいだろうか。
ここは、犯罪組織「シリアル」の雑務部。戦う力の無い者や使えない能力を持つ者の行き着くさきだ。
この世界に能力なるものが発現してから100年余り…世界は急速に明と暗、陰と陽、正と悪に別れていった。自ずと生まれてくる能力絶対主義。僕達はそこからあぶれた者達だ。
「はぁ、つらいな」
「うるさい、とっとと仕事終わらせて」
思わずこぼれた愚痴に即突っ込みが入る。お互い口を開くのは3時間ぶりだ。
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