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別室には水晶玉が2つ並んでいた
「こっちの水晶玉に手を置くと、自動で魔力が測れます、その後こっちの水晶玉に手を置くと属性が測れます」
受付嬢が丁寧に説明してくれる
「じゃあ、僕から行くよ」
善春にそう言って水晶玉に手を置く
すると、水晶玉が輝きだして5000万という数字が浮かび上がった
「5000万って凄いじゃないですか、魔力量だけなら帝クラスにも引けを取りませんよ」
「帝?」
知らない単語が出てきたので首を傾げる
「はい、帝というのは各属性を極めた人のみに与えられる最強の称号なんですよ」
「へ~、じゃあ凄いんだね」
何だか嬉しくなって一気にテンションがあがる
「そうですよ、じゃあ次は属性を測ってみましょうか、お嬢ちゃん」
お嬢ちゃんじゃ無いんだけどな、と思いつつ後で誤解はとけばいいので今は属性を測ることにする
水晶の上に手を置くと白く輝きだした
「これは……光属性と……癒属性」
「なに?癒属性って凄いの?」
「はい、珍しいですね……攻撃を捨てて回復や防御に特化した属性で殆ど持っている人は少ないです」
………凄いのかどうかよくわからないけど
「じゃあ、次は俺だな」
今度は善春が袖を捲りながら前に出る
「よし、行くぜ」
そのまま水晶に手を置くと僕よりも眩い光を放つ
これは僕より凄いんじゃないかな
……そう思っていると、ピシピシと水晶から音がしてバリンと粉々に砕けてしまった
「ウソ……これ論理的には30億までは測れるのに」
どんな論理か気になるがそこはスルー
「じゃあ、善春は30億以上ってことだよね」
僕はそう受付嬢に聞く
「………そうだけど、何者なの?一体」
受付嬢は善春を驚きの目で見ている
「さあ?……じゃあ次は属性な」
さっきと同じように水晶の上に手を置く善春
水晶は赤、青、黄、緑、茶、黒と6色の光を放っている特に黒の光が一際強い
「属性が火、水、雷、風、土、闇でその上魔力が30億以上って一体どんなスペックよ」
受付嬢がハァとため息をつきながらそう言う
「………まあ、チートスペックだな」
「取りあえず一応紙に結果を書いてもらえる?出来たらギルドマスターに渡してカードを作るから」
僕達は測定の結果を素早く紙に記入して受付嬢に手渡す
「じゃあ、少し待っててね」
受付嬢は紙を持って別の所に行った
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