異世界と~ちゃ~く

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コウside 「コウちゃん、もうそろそろ起きてよ~」 ルイスにほっぺたを引っ張られて目が醒める 「うゆ?……おはよー」 「おはよー」 「ってうわぁぁぁ、いきなり抱きつかないでくださいよ」 ルイスに抱きつかれるのは寝る前まで抱きしめられていたのでもうなれてしまったがやはり恥ずかしい 「だって、かわいいんだもの」 「それより、僕を起こしたってことは親睦会行くんでしょ?」 話題を逸らして僕に抱きつくのを止めさせる 「ああ、そうだったそうだった!じゃあヨシハル君とマスターを連れて行こうか~」 「え?お、お~?」 身支度を済ませて(まあ、僕は特に無いけど)ルイスの部屋を出て隣の善春の部屋をノックする 「なに~?」 ドアを開けて出てきた善春はルイスと僕をみてそう聞く 「今から親睦会でどこかでぱぁーっとやろうってルイスさんが」 「ヨシハル君もいこうよ」 「いいね!んじゃちょっと待ってて」 善春は一旦ドアを閉めてすぐに部屋の鍵を持って出てきた 「さて……とじゃあ行こうか」 部屋の鍵を閉めてそのまま鍵をポケットにしまったんだ善春は靴のつま先で地面をトントンと叩きながらそう言う 「マスターは念話で後から来るって行ってたし先にいってようか……あ、あと住むなら日用品とか服とかも買わなきゃ駄目だよね」 確かに、服がこれ一着しか無いのは心許ないけど……なんかそこまでしてもらうのは悪いな 「さすがにそこまで甘えるのはちょっと」 僕はさすがに気が引けるのでその申し出は断ることにした 「え~いいじゃない」 「いや、そういうわけにはいかないよ」 善春も僕と同じなのか遠慮している善春はルイスが同い年と知った時からタメ口で話している 「え~……じゃあ貸しにしておくから返してね」 「貸しなら……構いませんけど」 「まあ、ギルドで依頼でもやればすぐに返せるだろうしな」 そういうわけです貸しという形で今日の出費はルイス持ちになってしまった ………なんだか申し訳ないよ
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