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「わかったから押すなって」
善春がそう言ってルイスの手を振り払う
で、振り払われた手は自然と僕の所にきて自然な動作で抱きかかえられる
「ん~落ち着く~」
「いやいや、おかしいでしょ、なんでそこで抱くんですか……」
変な意味じゃないからね
「どこもおかしくないわよ、小動物を抱くのは自然自然」
鼻歌まじりにご機嫌な様子でそういわれると無理やり振りほどくのも悪い気がするので仕方なく抱きかかえられっぱなしにする……ってか思いっきり小動物って言いませんでしたか?小動物じゃないですからね、僕は
「……晃は……一応男何だよな……どうしても女にしか見えねえけど」
「何か言った?」
善春がボソッと何か呟いた気がしたがよく聞こえなかったので聞き返してみる
「い、いや、何でもない」
「………変な善春だな……あの~ルイスさん、そろそろ放してもらえませんか?歩きづらいし、周りからの視線が痛いんですけど」
さっきまでは気づかなかったのだが周りからの視線が集まっている事に気づき恥ずかしくなりルイスに解放するようにお願いする
「くぅ~赤面してるコウちゃんも可愛い!もっと強く抱きしめたい」
さらにギュウと強く抱きしめられるがすぐに放してもらえた
あ~恥ずかしかった、ルイスが言ってたとおり僕の顔は恥ずかしさで真っ赤になってるだろうな、顔が熱いのが自分でもってわかる
「おらぁ、全員大人しくしろやぁぁ」
僕が店内からでようとした瞬間入り口のドアを蹴り破り短剣を持った男が店内に入ってくる
「うにゃあああ」
びっくりしてその場を飛び退き素早くルイスの背中に隠れる
だって、相手凶器もってるんだよ!
僕生身だよ!勝てるわけ無いじゃん!それにあの人凄く怖そうだしさ
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