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「しょうがないか……ルイス!」
「……ああ、なる程」
善春がちらっとルイスに目配せをするとルイスがそこから何を悟ったのかわからないが手をワキワキとしながら近づいてくる
「……ルイスさん?……な,何をしようとしてるのかな?」
「ん~と、少し恥ずかしがり屋のコウちゃんの着替えを手伝ってあげようとね」
「結構です!それにメイド服は着ませんから!」
両手を前に突き出して全力で抵抗を試みるがルイスはものともせずに試着室に僕を連れ込みカーテンを閉める
此処からは音声のみでお楽しみください
「いやだぁぁぁぁ」
「何をそんなに嫌がるのよ~コウちゃんなら絶対に似合うわよ」
「似合っても嬉しくありません!それに僕は男ですよ!」
「はい!バンザーイ」
「え?うわあああ」
「お~肌スベスベ~、そしてホイ」
「キャアアアアア」
「最後にこれ着て終了!ついでにネコミミも装着」
「うぅ……酷い……」
「(ネコミミ涙目上目遣い!)ぶふぁ」
「ちょ!ルイスさん!大丈夫ですか!」
「おい、大丈夫……(なん……だと!これは予想以上に似合いすぎるだろ)」
善春が何かあったのかとカーテンを開けて顔を覗かせる
「ルイスさんが鼻血だして倒れちゃったよ」
「…………ま、まあ無理もないんじゃないか?(やべ俺も鼻血でそう)」
無理もないってなんでだろう?ところでなんで善春は鼻をおさえてるの?
「………コウ……ちゃん」
ルイスが弱々しく起き上がりながら僕の名前を呼ぶ
「大丈夫ですか?ルイスさん」
「それ……お買い上げ決定ね」
「…………僕の心配を返してください」
心配して損した気分だよ!まったく母さんといい、善春やルイスといい何で僕に女装ばっかりさせるんだよ
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