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「……あ~疲れた~」
現在、買い物を済ませてギルドへと帰っている
結局なんとかメイド服を購入するのは防ぐことが出来たが女物の服を購入するのは防ぐことが出来なかったため、何着か服の中に収まっている……まあ、買っても僕が着なきゃいいんだよね、ちゃんと男物の服は何着か買ってあるし
「……まあ、お疲れ様」
善春が気の毒そうに声をかけてくれる
「一番の元凶が何を言ってるのさ……善春がメイド服なんて持ってくるからこうなったんじゃないか」
そう、あのとき善春がメイド服なんて持ってこなければ僕があんなことになったりする事もなかったのに
「いや、悪い……ただ…ついノリでな」
「………………」
そんなもので僕はメイド服を着るはめになったのか……
「そんなに怒るなって悪かったからよ」
善春が軽い感じで謝る……そんな軽く謝られたって許してやるもんか
「怒ったコウちゃんも可愛いよ~」
ってルイスさんはいきなり抱きつく癖をやめてください
と言いたいがルイスさんの幸せそうな顔を見るとなかなか言えないし、こういう表情を見ると僕らと同じくらいの女の子何だな~と思えてくる……普通にしてたら20代のOLにしか見えな……
「コウちゃん、今失礼なこと考えなかった?」
「い、いえ…お、おお、思ってないでしゅよ!」
うぅ、いま焦って思いっきり舌かんじゃったよ
「晃……嘘つくの下手だな」
「そんなコウちゃんも可愛いよ~」
そんなやりとりをしているうちにギルドが見えてきた
「……ん?あれ誰だ?」
善春が立ち止まって入り口の付近を見ている
僕もよく目を凝らして見てみるが暗くてよくわからない
「マスターかと思ったけど……知らないわね」
ルイスさんにも見えてるみたいだ……僕だけかな見えてないのって
「誰か居るの?」
気になったので善春に聞いてみる
「ああ、暗くて顔までは見えないけど入り口の所で男が立ってる」
……ん~そう言われれば居るような……居ないような
「声をかけてみれば良いんじゃないかな?」
善春にそう提案してみる
「そうだな…怪しい奴だったら殴ればいいし」
「コウちゃんに手を出したら死刑は決定ね」
ルイスさんと善春も同意してくれたので早速声をかけに行ってみる
「あの~、ここのギルドに何か用ですか?」
小走りで男の人の所まで走っていき声をかける
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