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「……この世界は『ギルセネア』といい、魔法が発達しておるな」
魔法?俺の居た世界とは真逆なんだな
「勇者様はこの世界に突如現れた魔王を倒していただきたい」
「俺が魔王を倒すって事か?」
「ああ、そうじゃな……引き受けてくれるか?」
「え?嫌だ」
即答で俺は答える
「な、なぜじゃ?理由はあるのか?」
「第一に俺は戦いなんてしたことない、第二に、俺の居た世界には魔法なんて存在せず、俺は魔法の使い方を知らない、第三に俺はこっちの世界に来ている筈の連れを捜しだい……以上だ」
「では、それらが解決したら魔王を倒してくれるということですな?」
………言い換えればそうなるのか?
「まあ、そうだな」
「なら、戦いはこれから学べばよいし、魔法もまた然り………あとは連れを見つければ良いだけの話ですな……っとその前に、君魔力測定機を」
王が近くに居た女性にそう指示をする
「かしこまりました」
女性はそういって何処かへ行き、少しして2つの水晶玉を運んできた
「それに手をおいてくだされ、魔力が自動で測れますぞ」
俺は言われた通りに水晶玉に手を置く
すると、水晶玉は眩い光を放ち………パリンという音とともに割れた
「おお!魔力が測定不能とは……流石勇者様じゃ、では次はこちらの方に手を置きなされ」
俺は今度はもう片方の水晶玉に手を置いた
水晶玉は赤、青、黄、緑、茶、金と6色の色を放っている
「ほう、基本属性が5種類に特殊属性の創造とは、うむ、勇者に相応しいスペックじゃな……さて、これで残る問題は連れ捜しだけじゃな、皆の衆!勇者様の連れを全力で捜すのじゃ」
~回想シーン終了
「と、いうわけで今に至る」
勇者がやっと話し終える
「長い!もっとまとめろよ」
「ええ!これでも結構まとめた方だぜ」
「まあ、いいじゃん善春、色々と貴重な情報もゲット出来たし」
この世界の事とか、魔王の事とか色々と得るものはあった
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