勇者召喚に巻き込まれの巻き込まれ

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わざわざ自転車を使うまでもない距離なので歩いて向かっていると2人の僕と同じくらいの少年が騒いでいるのを見つける ただ騒いでるだけなら良いんだが……彼らの足元には魔法陣が浮かび上がっている それを見て僕は思った なんか……めんどくさそう、よし、スルーしちゃえ! と思ったが自販機に行くには彼らの横を通り過ぎなければならない 騒ぎが収まるまで待っていたら僕が脱水症状で倒れる! 今でもちょっと目眩するもん! いくら面倒事でも命には変えられない しょうがない巻き込まれないように早足で通り過ぎよう そう決めた僕は早足でその場を通りすぎようと2人組とすれ違った瞬間 「そんなこと言わないで一緒に逝こうよ、1人で行きたくねえし」 「知るか!俺を巻き込むな!」 「そんなこと言わないでさ」 「だぁ!抱きつくんじゃねえ……ってうおっ」 よく見ると2人とも美形だったがひときわ女性受けしそうな顔の少年がもう1人の少年の腰に抱きついた為に、その少年がバランスをとるため僕に抱きついてきた 「え?ちょ……あう」 予想外の展開に少年2人を受け止めきれる筈もなく、一緒に転けてしまう その瞬間、魔法陣がより一層輝き地球上から3人の少年が姿を消した
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