異世界と~ちゃ~く

6/29
前へ
/288ページ
次へ
「マジでああああなんだな……名前」 「きっとここの創設者は面倒くさがり屋なんだろうね」 ……昔のヨーロッパを思わせるような綺麗な石でできた建物の入り口の上にでっかく『ああああ』という看板が掛かっている 凄く……シュールだ 「取り合えず、中に入ってギルドに登録しないとな」 「そうだね、その後いろいろと調べたい事もあるし」 ドアも特にない入り口をくぐり抜けて中に入る 「うわお……人誰も居ない」 中はガラガラに空いていて受け付け?であろう人以外誰もいない 「だな、なんか予想と違う」 「こんにちは、ここに誰か来るなんて珍しいですね……何かご用件は?」 受け付け嬢が僕たちに気づき声をかける……ってか人が来ることって珍しいんだ 「いや、ちょっとギルドに登録しにきました」 善春がそう受け付け嬢に答える 「登録ですか、少々お待ちください」 そう言ってカウンターに戻り、2枚の用紙とペンを持ってくる 「これに必要事項を書いてください」 僕は紙とペンを受け取り近くのテーブルで必要事項に記入を始める 名前 コウ・キリサメ 性別 男(女じゃないよ、ホントに) 魔力量  属性 魔力量と属性の欄を見てペンが止まる……魔力とか属性ってなんだろ? チラッと横目で善春を見る 僕の視線に気付いて意味を汲み取った善春はさあ?とでも言うように肩をすくめた 「あの~僕達、魔力量とか、属性とかわからないんですけど」 「あら?そうなの?……じゃあ、こっちに来て測ってみましょうか」 受付嬢に案内されて、別室に移動する
/288ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2331人が本棚に入れています
本棚に追加