0人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
疲れた、
あのあと、あたしは新八に担がれて屯所にきてしまった。
あたしは、悠を探さなくちゃいけないのに。
なんでよ、あたしは新選組なんか興味もない。
一番嫌いなのに。
涼、あんたはなんてあたしをこの場所に呼んだんだ。
「君が、川で拾った子だね?」
「近藤勇か。あなたたちは、あたしをどうするつもりなんですか?」
「じゃあ、聞こう。君はどうしたい?」
へぇ、この人怪しいあたしの意見をきくのか。
「そんなやつ、早くころしましょーよ。近藤さん。」
沖田総司、一番組組長
「総司、そんなことは言ってはいけないぞ。君がここにいる理由はしってるね?」
「はい。」
「なら、話は早い。君はとこからきたんだい。」
「あたしは、どこからきたのかさえ覚えてません。」
「んな、わけねぇだろー!!」
藤堂が話すと、うるさくて顔をしかめてしまう。
それが気に食わないのか、藤堂まで顔をしかめるのだ。
「ゆう……、」
ただ、ポツリと呟いただけなのに。
それは、静かな屯所に響き渡った
最初のコメントを投稿しよう!