晴れのち曇り

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「ひじかた……、とし……ぞう…、」 「あぁ、」 「おき……た、…そうじ…。」 「はぁ、あのさ土方さん。こいつのこと斬ってもいい?」 「さっき話しただろう?こいつを殺していいのは、俺だけだからな。」 「ありえないんだけど。だいたい、うちの組で預かるならそれなりに剣とかつかえないとだめなんだ。預かってやるのに、殺しちゃいけないとかいうのもよくわからないなぁ。ねぇ、一君。」 「土方さんの決めたことなら、しょうがないだろう。」 「そこでいいよとか言っちゃうからだめなんだよー!一君は。」 「で、総司。今からこいつの剣が使えるかどうか手合わせしていいぞ。本気でいけ。けど、殺すなよ。」 「本気ね、土方さんが本気だしていいなんて久しぶりに聞いたよ。じゃあ、そろそろ中庭行くよ。楽しみだな、あの赤い血をまたみれるんだから。この頃は、近藤さんがだめとかいうからあんまりきれないんだけどね。だから、蒼井。おまえ、僕のオモチャになりなよ。」 「なるわけないでしょ、あんたがどれだけの剣豪だかは知ってる。けど、あたしには勝てない。」 鬼のあたしには、ね。 それに入院するまえまでは、空手も剣道もやっていた。 だから、あんたに負けるはずがないんだよ。 たとえ、剣豪だとしても。あんたの身体じゃ無理だから。
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