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ここにいても、生の執着がうまれそうだ。
せっかく大元からはなれたのに。
悠が近くにいなくなったのに。
「にゃー。」
「え、猫?」
「にゃ、にゃーっ」
「いたっ!」
あたしの肩に乗り、しっぽをあたしの顔にフサフサやってくる猫。
あんた、どこからはいってるん?
「あっ!いた!」
「ふぇ?」
「シロー!お前どこ行ってた…んだ。シロ、離れなさい。その人は、怖い人だから。」
「酷いなぁ。新八さん。」
「お前、総司を殺そうとしたんだってな。」
「藤堂さんは、あたしのこと責めなかったよ?」
「平助は、馬鹿だからいいんだ。」
いや、あなたも充分馬鹿だとおもいますが?
「で、シロ。早く降りなさい。」
「にゃー!!」
「嫌われてるみたいよ?」
「うるさいやい!嫌われてることくらいわかってるやい!」
「は?新八、頭大丈夫か?」
「あっ、原田左之助…。」
「ちよっ、左之助!シロが、俺のシロがぁ…。」
「そいつ、一のだからな。それと、俺はお前の相手をしにきたんじゃないんだよ。離せ。」
げしっとお腹に蹴りをいれる、原田さん。
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