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「今日は、こんなに晴れてるんだ。だからさ、あたしを散歩に連れてってよ。もう、一人で歩くのもキツくてさ。」
「ダメだ。」
「大丈夫だよ、あたしレイのようにはならないから。」
たぶん、悠は怖がっているんだとおもう。
また、あなたの幼馴染が同じ病気でなくなる。
けどね、大丈夫だよ。
あなたが思っているほど、やわじゃないから。
「お願い。あたしを、外に連れてってよ。」
「……翡翠、何かあったらお前のこと恨むからな。」
「なんもないよ。当たり前でしょ?」
大丈夫だよ、あたしはあなたを置いてしんだりはしないもの。
レイには、あいたい。
だけど、悠と一緒に会いにいきたいかな。
早く死にたいのは、かわらない。
だけど、本当はレイはあたしと悠とちらにも来てほしいんだとおもうから。
だから待ってて。
もうすぐ行くよ。
レイ……、
あたしの大切な人。
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