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いつ死ぬことになるのだろう。
この頃はそのことばっか頭の中を回るようになった。
レイ、あなたは最後狂って死んだと聞かされていた。
あたしも、同じように死ぬのだろうか。
そうだとしたら、悠をこの世界に残すことになっちゃうね。
お願い、レイ。
悠を守ってあげてください。
お願いします。
「つっ…。」
「翡翠?大丈夫か?頭痛い?」
「っ…、大丈夫だよ。」
「この神社さ、病院の中にあるよな。」
いきなり話題をかえる、悠。
どうしたのかというと、この神社に近づくとあたしも悠も頭が痛くなる。
痛くなるのは近づくほどそれは強くなるんだ。
えっ、
あれ。
目が回る、
「悠っ…!ゆっ、う…!!」
頭が割れるほど痛い。
それは、あたしだけじゃなくて悠もで。
「うっあっ…!目が回る…。翡翠…、手…にぎっ…てろ。」
ぎゅっとにぎると、あたし達の目の前は真っ白で何もなくなった。
なにもない。
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