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どうして、あたしはこの人たちを守るの?
それに、悠は?
「おい、持ちあげるぞ。」
触られる、
パシンッ
乾いた音がした。
その音で左之助も、平助も土方もあたしを見た。
放心状態の新八。
「汚らわしい、あんたらの手は血の匂いがするから嫌いなんだよ。きやすくさわるな。」
新八の顔はどんどん怒りに満ち溢れてくる。
そして、左之助も平助も。
あの土方も。
「てめっ!新八っつぁんが助けようとしているんだぞ?その言い方はねぇだろっ!!」
「うるさいな。じゃあ、聞くけどあなたたちの屯所に行ったらあたしは保護されるわけではなくて殺される。そうじゃないの?だって、こんな怪しい奴この京に野放しにするのは気が引けるもんね?」
「おい、おまえ?どこのもんだ。」
左之助か…、原田左之助。
槍の使い手でもある。
新選組、十番組組長。
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