ちっちゃいおじさん伝説

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その時、ちっちゃいおじさんが走りこむその足元へ横から箸が飛び出してきた。 突然出てきたハードルにおじさんは驚く間もなく、避けることもジャンプすることもできず、激しくつまずくと顔からダイビングスライディング! けたたましく笑うバカっぽい金髪女子… 僕はなんだか怒りがフツフツと湧き上がってきました。 「おい!ちょっとあんた。それはないだろ。」 キョトンと僕を見つめるバカ女。 「だれ?」 「いや、誰とかじゃなくて、ちっちゃいおじさんは一生懸命仕事してるんだからさあ。邪魔しちゃあイケンでしょう?」となんかへんな訛りが入ってしまったのは冷静さを失っていたせいか? 「ちっちゃいおじさんって?なんか邪魔した?」 「あんた、さっきおじさんを箸で転がして笑ってたろ。」 「お前、さっきからなに言ってんの。むかつく~。」金髪バカ女が魚のような目になり、ソッポを向く。 メガネさんが慌ててカウンター席にやってくる。 「どうかされましたか?」 鼻血を右手で押さえながら、おじさんも立ち上がり、左手でまあまあの姿勢を取って僕を見ている。 まあ、おじさんがいいなら僕もいいけど… 「いや、ちょっと、鼻血出してて…」と僕は心配そうなメガネさんに答えた。 「あらあら、大変。」 メガネさんは近くのティシュを取り出して、おじさんに渡している。 ん?やっぱりおじさん見えるの? 「あなたもちっちゃいおじさんが見えますか?」
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