ちっちゃいおじさん伝説

8/22
前へ
/22ページ
次へ
ホー。コエモキコエルンダネ。 「みんなおじさんのこと見えてないんですかね?」 ドウナノカナア。ニンシキシテイルヒトモイルミタイナンダガ…ミエテハイナイトオモウ。 そうなのか。何となく存在は分かっても見えない、聞こえないというやつだろうか?妖精みたいな? ちっちゃいおじさん妖精説に自分でちょっと、吹き出してしまったが、失礼なので咳払いで誤魔化しながら笑いを飲み込む。 金髪バカ女がヤッパリね。という顔でクルクルパーのジェスチャーをするのがチラッと見えた。 「こんなところで何しているんですか?」一層小声になって僕は訊ねた。 ココノカッキガスキデネ。ミンナイッショウケンメイハタライテイルダロウ。 ちっちゃいおじさんがチラッとメガネさんの方を見た。 はは~ん。なるほど。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加