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汽車に降りたあと僕達は、ジャンが腹痛を起こして男子トイレに向かった。
「ねぇ、ジャンまだ? 」
結構な大声で個室に入っているジャンに向けて叫ぶ。もうみんな目的地に向かっているんだ。こんなところで、道草食ってる場合じゃないのに。
汽車から降りた時、ありえないほどの人数がこの駅におりていた。しかも、ジャンによるとこの駅に降りる人は全員受験生らしく、一般人はここには降りられない仕組み出そうだ。
「オッケー、もう万全だ」
「もう、遅いよ! 僕達完全に出遅れてるよ!」
「なーに、心配ない! あと三日もあるんだ、五分や十分の遅れは対して問題じゃない」
「そうだけど」
「ほらほら、さっさと行くぞ」
そう言ってジャンは急に走り出した。僕も釣られて一緒に走り出す。
僕達は走りながら、駅を抜けて広場に出た。
僕達は広場に目をやるとその光景に唖然として足を止めた。
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