第一章 通学路

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「はぁ、はぁ」 「ライト、早くここから離れるぞ!」 「な、なんで?」 「ずっとさっきから、何処かで見てるやつがいるんだよ! 早く俺の背中に乗れ!」 「う、うん」 ジャンの背中を乗ると、ものすごいスピードで広場を抜けて林の道へと走り出した。 「ねぇ、ジャン! さっき誰もみてなかったよ!」 「殺気だ。ずっと殺気を送ってる奴がいたんだよ。相当の手練れだぜ?あれは」 魔法に集中していて全然気付かなかった。 ジャンのこの足の速さといい。ジャンこそ相当の手練れなんだろう。 それからしばらく走っていると。 「もう大丈夫だ、殺気を送ってる奴らは追ってこなかったみたいだし」
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