窓の外を見上げ

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学校が終わるなり私は教室を飛び出して家に向かって走った。理由はただ一つアレンが来るまでに宿題や食事を済ませてしまわなければいけないから。 「ただいま!」 家に着くと制服を脱ぎ捨てて部屋着に着替える。 鞄から英語のノートを取り出して宿題をやりはじめる。 10分経たないうちに終わらせてしまうと、床に脱ぎ捨てた制服を拾い上げてハンガーに掛けてリビングに向かう。 「あら、随分と早いのね。」 「まあね!あ、手伝うことある…?」 「そうね、じゃあ…じゃがいもの皮を向いてくれる?」 「わかった。」 テーブルの上の材料を見る限りコロッケを作るようだ。 皮むきに専念していると母に話しかけられる。 「薫最近よくニヤニヤしているけど何か良いことでもあったの?」 「へ…?何のこと?」
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