窓の外を見上げ

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アレンは薫に近づけばその髪にふわりとキスを落とし、自分の世界へと帰っていった。 彼が帰っていったのを見届けると、室内に戻って音楽を流す。 優しくて心地のよい音が部屋を満たすとだんだんと瞼が下がってくる。 眠気を振り払うようにして鏡台に向うと明日の学校のために自分の髪を結わき始める。 私は元から人より色素が薄く、瞳も髪の色も栗色だ。 それが原因で苛められたこともあって、自分の髪の毛が大嫌いだった。 そんな自分の髪の毛を綺麗だ、と褒めてくれたのがアレンだった… 大嫌いなこの色を大好きに変えてくれたのだった。
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