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自室に着くなり俺はベットに飛び込んだ。
ゴロリと寝返りをうって天井を見上げる。
ふと頭に浮かんだのは薫のこと……。
俺が初めて薫に会ったときのことだ…
彼女は土砂降りの雨のなか、公園でうずくまって泣いていた。
俺は最初、彼女の魂を食らうつもりで近づいた。
けど、それは出来なかった。
俺は彼女の栗色の髪に惚れ込んでしまったのだ…
一目惚れというやつだ。
悪魔が人間に一目惚れなんて可笑しいだろ?
それに本来人間は俺たちの敵であり憎むべき相手だ。
けれど薫は違った。あいつは悪魔特有のこの瞳を怖がることも、気味悪がることもしなかった。
一目惚れ、というやつだ。
悪魔が人間に一目惚れなんて可笑しいだろ?
それに本来人間は俺たちの敵であり憎むべき相手だ。
けれど薫は違った。あいつは悪魔特有のこの瞳を怖がることも、気味悪がることもしなかった。
そんなところにも俺は惚れ込んでいるわけだ。
…薫のことを考えていたら自分のほほが熱くなるのを感じた俺は火照る頬を冷やすようにしてベッドに飛び込むとそのまま寝てしまった。
SideアレンEND
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