流れ、息は再び

与えられた愛と今

込上げる憎しみや妬みに、
この頭を砕きたくなる。
気持ちさえ思い通りにならない、
心臓を炙られているようだ。

乳白色の空に、
山並みの輪郭が闇を映す。
あの日と同じ風景がそこにあり、
何も変えられない事を、

静かに語りかける。

混沌とした世界、
何から手をつければいい？
映るのはただ一つ。
それが、そのときの「全て」

流れ出す情欲や怠惰に、
この体を捨てたくなる。
心一つも譲ることの出来ない、
自分に向けた矛に伝う。

捨てられない痛み。

探り続ける視界、
何時この目にその笑顔を。
求めるのはただ一つ。
俺を満たし続けてくれるもの。

欲しい言葉だけ与えてくれる貴方。