情報と死角

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情報と死角

言葉の陰に潜む目論見、 笑顔の裏に膨らむ幻、 鏡のように磨き上げた国洗いの器の中に、 投げ込まれた賽の応えは。 手掴みで殺した虫の命、その残骸がまだ拭えない。 一時の感情さえ爪跡残し。 標しをつけた場所さえも見失い。 女神の下腹部を撫で回したいと願い。 周りは幸せ、自分は不幸なんだと。 見えないものがただただ怖くて。 そして、神は無表情で俺を見ない。 先入観と猜疑心。 雲の上の少年少女。 感動的な吐血。 伝えきれない悲劇。 笑顔の利益。 形を変える美意識。 空想の悲喜。 理想の限界。 選択の余地は無い、 今だからあるものを手に。 自分を満たす為に。 それがお前の情報だから。 見落とすな、失いたくないのなら。
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