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報道と現実
危機管理の共有、
社会的な制裁、
痛みの届かない悲劇、
幾つもの事実が通り過ぎる。
商業と感情の割り切り、
環境依存精神、
天邪鬼な患者たち、
それを批判する患者たち。
日毎に、霞む。
恵まれた現実だと聞こえない。
何をすべきなのか、そこに映せ。
今、ここで何が起きているのかを。
何を充たすのか。
何を変えたのか。
何を伝えるのか。
何が伝わるのか。
燃えていく新聞紙に載っていた名前。
都合のいい情報の切り売りで得るもの。
粛清、隔離、差別、プロパガンダ。
今も聴こえる悲鳴。
救いの声も、無慈悲なその腕で切り落とされ消える。
今も止まぬ悲鳴。
切断面、剥き出しの内臓、眼窩に注がれる欲情。
筆舌に尽くし難い。
ここは、猿の星。
現実は、喜劇のすぐ隣で、
喜劇のすぐ後で、誰かの泣き叫ぶ声。
人が人を生み
人が人を殺し、
人が人を愛し、
人が人を満たし、
人が人を価値付ける。
道具のように、
誰かを満たした弱者。
快楽を、
優越感を、
統一感を、
自己満足を、
毟り取られた自由、
這い蹲り、
押し込まれた痛み、
届かない、届けられない阿鼻叫喚。
平然としてるその面に、
糞を塗り手繰ってやる。
善も悪もないだろう。
人か鬼か鬼畜だけだ。
鬼畜ども、のた打ち回れ。
弱者の意識を塗り手繰ってやる。
そう、明日は我が身、分かるだろう?
ここは猿の星。
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